あとがき

以下にネタバレです。 沖田さんは銀子ちゃんの異常性にいち早く気づいていました。 そして、 (あーらら。昔からこの人、変なやつに目をつけられるなぁ) と面白がっていました。 ですが高校に上がるにしたがって、だんだん艶のある大人になっていくトシ子ちゃんに、焦りを感じます。 ここでトシ子ちゃんは銀子ちゃんに乳首を初めて触られるわけですから、表情が女になり、また身体的にも女性らしく丸みのあるようになり、様子も少し妖艶になったので、そりゃ鋭い沖田さんは気付きますよね。 別に助ける気はありませんでしたが、それでも身内同然に大きくなってきたトシ子ちゃんのことを見捨てきることができず、 「あんた最近、変だ」 と忠告するわけです。 まあ鈍感なトシ子ちゃんはそれを冗談だと思って、「お前だろうが変なのは」と切り捨ててしまうのですが。 周囲の子はトシ子ちゃんが思っているほど、銀子ちゃんに惚れていません。 むしろいつもトシ子ちゃんに張り付いて、 『私のトシ子』 と主張し回るので、ヤバイやつ認識です。顔面偏差値は高いのでちやほやされますが、恋愛対象には全くはいりません。というか“土方さん、逃げろ”とみんな思っています。 なぜなら二人を見ていた周囲の視線のうち、大半がトシ子ちゃんを心配しているものだったのですからね。あの破壊的なまでのトシ子ちゃんの勘違いは、長年父親から、 「お前はあいつに似て、つり目で不細工だな」 といわれ続けたせいです。 たしかに父親も美形ではあります。 しかしそれよりも、彼からすれば、トシ子ちゃんは妻に似ているので、そういう意味で襲わないようにするために、予防線を張って遠ざけていただけです。心から不細工だとは思っていません。 不細工だと思い込み続けていたのは、トシ子ちゃんだけです。 自分の外見を誰に褒められても、 (ご機嫌とりか? また何か規則違反なもの持ってきたな……) と仕事に結びつけてしまうのですから、彼女も大概仕事人間。 ちなみに坂田兄妹に「可愛い」といわれると、彼女は嘘でも喜びます。 顔を真っ赤にして、 「んなわけ、ねぇだろ……」 と否定しますが。 銀子ちゃんが多くの男性とセフレ関係になっていたのは事実です。 作中の資料そのままに、寂しさをまぎらわせるため。あと女はどこを触れば気持ちいいのか、研究するためです。銀子ちゃんの基準はトシ子ちゃんなので、将来トシ子ちゃんを犯すときにどうすれば気持ち良くイってもらえるのか、研究を重ねていました。 キスマークについてはそんなに気にしてません。彼女の目に写るのは、すべてトシ子ちゃんとの記憶にすり替えられるので。 まさかそれを嫉妬されているだとは、思いもよらなかったようですが。 それでも兄が高校に来てトシ子ちゃんと接触したとき、最大の危機感を感じたのは銀子ちゃんです。 ええ、そうです。とられると思いました。 そのため当時付き合っていたセフレにすぐに別れを告げて、作戦を練っていました。 途中の電話のシーンは兄からのもので、好きだといっていたのはトシ子ちゃんのことです。完全なる惚気話でした。 可愛いトシ子ちゃんがなにも知らないまま、自分だけの世界に堕ちてきてくれるのを、銀子ちゃんは毎晩兄に惚気ていましたし。 スマホを見られてしまったのですから、仕方ありません。 もともと銀子ちゃんは、自分だけが知っているトシ子ちゃんを誰かに自慢したくてしたくて、仕方がなかったのです。 まあ銀子ちゃんは、 (お兄ちゃんがスマホ見なかったら……トシ子は私だけのものだったのに……) といまだに疎ましく思っている節があります。いくら突っ込む棒があるとはいえ、隙があれば殺してやろうとすら思っています。 そうそう。 保健室の包丁は、演技ではなくなかば本気で刺してやろうかと、銀子ちゃんが家から持参したものです。 前夜に兄に、「明日実行する」と言われて計画したのですが、どうにも我慢できなかったのです。 つまりトシ子ちゃんが股を開いて二人を受け入れなければ、本当にプスッといっていたことでしょう。 ……兄はそんなことお見通しですが。 二人で処女は貰おう、と約束していた銀八先生だって、自室にトシ子ちゃんを連れ込んだとき、腰を触りながらあわよくばこのまま襲ってやろうと、勝手に思っていましたし。お互い様です。 あと、あのとき何度も「友達だ」と言ったのも、トシ子ちゃんが銀子ちゃんを好きにならないように、暗示をかけていたというわけです。 そりゃ、銀子ちゃん大激怒ですよね。包丁も出しますよ。 実は銀八先生は、トシ子ちゃんが中学生の時に運動会(銀子の付き添い)で見かけて、 『あ、奥さんにしよう』 と決めていました。 とりあえず高校生になるまでは我慢しよう……と長きにわたって我慢しました。そのせいで初行為が激しくなったのは、まあ仕方がないですね。 制服を押し上げるトシ子ちゃんの乳首を見るたびに、 『あー犯してぇ』 と思いながら相談に乗っていました。最強のムッツリです。ムラムラです。 泣いてるトシ子ちゃんの頬を撫でながら、 『顔に精子ぶっかけてぇな』 と永遠に悶々としていました。 逃げ帰るトシ子を部屋に呼んで、慰めたシーン。 あれも必然です。なぜなら、トシ子ちゃんが来る何分も前に家に彼は帰っていました。 そして銀子ちゃんの部屋に二人が入ったのを知ると、盗聴機(※こんなこともあろうかと、銀子の部屋とリビングに設置している。トシ子が入るのはその二つだ)の内容を聞いて、準備していました。計画的犯行です。 ちなみにですが、あのとき銀子ちゃんが持っていた飲みもの。中には、保健室に連れ込んだ際の睡眠薬が入っていました。銀子ちゃんは兄がいない間に、トシ子ちゃんのことを襲ってやろうと思っていましたが……まあ失敗に終わりました。 総合の時間に読んでいた資料は、トシ子ちゃんの反応を見るために銀子ちゃんが自分の思いを文にしたものです。 でも多少先生が優しく書き直してます。そのまま配ると、いろいろな法に触れちゃいそうだったので。 そういう点では先生のほうが、銀子ちゃんよりも正常です。 ある程度、普通に見える振るまい方ができます。なので生徒たちは『先生は面白くて良い先生』だと勘違いしてくれています。 トシ子ちゃんも気がついてませんでした。まあ彼女は自分のことには鈍感なので、犯されるまで好意に気づきませんでしたが。 みんなに配った方にはちゃんと、 【兄も彼女のことが好きだった】 で終わっています。 綺麗な終わり方ですね。あの鉛筆は直前に書きかえられたもので、トシ子ちゃんの注意を集めるために長くしていました。 それでも自分のことだと気づかないのですから、二人はトシ子ちゃんを手に入れるために強姦して、ある意味気持ちが通じたのかもしれませんね。 やり方は史上最低ですが。現実でしてたら引きますが。 元々トシ子ちゃんは自覚なしですが、銀子ちゃんのことが恋愛的な意味で好きでした。 それをどんな言葉で表現すれば良いのか分からず、何となく周囲の真似をして『友達だから』と思い込んでいただけです。 正しい言葉をもしも、銀子ちゃんが中学生の始めに教えていたのであれば…………どうなったかは分かりませんね。 言うまでもありませんが、銀八先生のことは恋愛的な意味で好きです。 つまりトシ子ちゃんは、二人のことが大好きなんです。 誰も同時に複数を愛してはいけないとは、決めてません。なのでトシ子ちゃんはこれから、その小さな体で二人ぶんの愛を受けていくことになりました。 はれて結婚するときにはきっと近藤さんと沖田さんも来てくれることでしょう。そのころには家族が一人増えているかもしれませんが。 そしてトシ子ちゃんのオナニー癖ですが、完全に淫乱ちゃんです。自覚はありませんが確実に性的なことに弱い子です。 はじめ中学生のときのオナニーでトシ子ちゃんが足音に気づいたとき、たしかに銀子ちゃんもすでにその事に気づいていました。 ですが、初めて銀子ちゃんが彼女のオナニーを見たのは、それよりも遥か前です。 中学1年生の時。 暗くなった理科室の四角い椅子の端に秘部を擦り付けて、卑猥に顔を真っ赤にするトシ子ちゃんを見ています。 最後に、私には医学的な知識が全くありませんので、この作中で述べたセックス知識についてあてにしないで下さい。すべて二次創作☆マジックです。 あとLGBTについての見解ですが、それも一個人のものなので、気にしないでください。 またこんな話が書きたいな。 ※相当前に書いたので今のわたしの作風とは違っていて恥ずかしいのですが、気に入ってくださった方も多いのでサイトに入れました。 お読みいただいて誠にありがとうございました。

ライン